Anything But
LG Williams / Estate of LG Williams
6 June – 29 August 2011
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Time Out Tokyo | Tokyo Art Beat | Japan Times | Metropolis
LGウィリアムズ/エステート・オブ・LGウィリアムズの作品は、謎深い不確実性をもって美術とその歴史に疑問を投げかけます。「常識」をもう一度考え直すよう促しつつ、彼の皮肉のこもった常識はずれの作品は、私たちを見るもの理解するもの全てが疑わしい混乱した空間へと誘います。
今回のThe Container “Anything But”でウィリアムズは、色とりどりのマスキングテープを用いて抽象的なドローイングを作り出しています。初見、1950-60年代米国の抽象表現主義を彷彿させるものの、見る者の視覚を混乱させる重なり合う四角のイメージ群は、コンセプシャル・アートの哲学と思想を体現しています。
最近の彼の作品テーマは、文化・アイデンティティ・ジェンダーポリティクスから広がりを見せ、政治史、哲学史、経済史、美術史の中で忘れ去られた人々をとりあげています。長方形を山のように成形した“What The Fuck Rectangles #23”は経済学に触れつつ、「形象」「平面」「長方形」の区別を曖昧にさせた彼の十年前の作品にも関連しています。
LGウィリアムズは1969年カリフォルニア州シェーバーレイクに生まれ、旅をしつつ創作活動を続けています。カリフォルニア大学ディビス校にて美術学修士を取得後、カンザスシティアートインスティチュートより学士を取得。その後、カリフォルニア大学ディビス校、南カリフォルニア大学、カリフォルニアアートカレッジ、ハワイ大学などで美術および美術史を教えた経験を持っています。
また執筆活動も盛んで、Modern Painters, Juxtapoz, Artweek, Art Papers, Village Voice, San Francisco Chronicle, Tokyo Weekender Magazine, Honolulu Bulletin, Sacramento Bee, LA Weekly, Maui Weekly, SF Weekly, や The Bay Guardianなどで紹介されています。
彼の最も新しい著作「Drawing Upon Art: A Workbook for Gardner’s Art Through the Ages (Cengage Learning / Wadsworth Publishing)」は2009年3月に出版されました。
作家の他キュレーターとしても活躍し、サンフランシスコ国際アートフェアではワリー・ヘンドリックのワー・ルームを主催しました。